今年、久々に、ラクロススティックを初めて持つ人にどう教えるか?
を考えることになったけど、
いくつも発見が多かった。
中でも、どうコーチングするのかというポイントで
学びが多かったので共有したいと思います。
ほとんどの大学では、
まずはオーバースローを教えると思いますが、
どう教えているでしょうか。
今年の慶應では、まずは手で投げて、その次にスティックで投げて。
同じように投げるのだよ。とやっていました。手のひらの向きとヘッドの向きがリンクするように。
これは、10年近く前に僕が高校生に教え始めた時から変わりない感じ。
でも、その10年前と同じだった教え方に一つ発見が。
あることを意識させると、
非常にフォームがきれいになる。
それは、
「オーバースローをするときに、肩の高さで腕とスティックが一直線になり、
地面と平行になる。」
ということ。
今更だけどね。
でも僕にとっては10年前には指導できない内容だったなぁと。
前は、
もっと前の方でビュッと音が鳴るように。
とか
大きく振れ!
とか言ってたけど、
どうにも具体性に欠ける指摘だなぁと思っていたのですよ。
そこで、
スローフォームをもう一度分解して考えたところ、
上述のような言葉に。
今回のコーチは自分自身が選手に直接対峙するのは、土日だけで、
平日は、学生コーチに教えてもらわないといけない。
なので、学生コーチの大きく振っていると考える状態と、
僕の考える大きく振っていると考える状態がずれる可能性があり、
それは、コーチされる選手側からすると、
混乱する可能性があるな、
とおもったところが考えるきっかけになりました。
他にも具体的な指示にすることで、
だれが見ても同じレベルでコーチできるように、
言葉を工夫を凝らしています。
グラボを激しく!
ではなく、
「練習中に、ぶつかられてひっくり返る人が何人も出るくらい激しく。」
と言葉を変えたり。
これも、学生コーチの「激しく」と僕の「激しく」のずれを少しでも少なくする工夫。
社会人コーチである以上、
週5日のうち2日、60%の練習には関与できないからこそ、
その60%を見てくれる学生コーチの存在は選手の成長にとってとても大きい存在。
彼と、僕とが思っていることや、
指示にずれが少ないほどコーチの方向性が一定で成長が早くなると考えています。
なるべく具体的に、イメージができるような表現をすること。
解釈の余地のなるべく少ない表現にする。
そうすることでコーチ陣はもちろん、
選手にも浸透が進むんじゃないかなと。
自分たちでいい状態かどうかを判断できるようになるしね。
プレーヤーに、イメージの共有をするように話すけど、
コーチだって、イメージの共有は重要だなって思った、
そんなコーチ10年目の夏でした。
ま、結果は一年生が今後どんな成長をしてくれるか?によるとおもうので、
それやった結果、よかった??って言われると
「たぶん。」としか答えられないけどね。
今年の1年生には、
日本のラクロスの歴史を変えるような選手になってもらいたいもんです。